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非常に後悔した。
私は、映画通ではない。
監督の名前とか、演出であるとか俳優や演技の良し悪しについては語るほどの知識が無いので、ストーリーにのみ絞って話そうと思う。
実際にアメリカで起きたブラックダリア事件を元にした小説の映画化とのことだが、どうも話の筋が分かりづらい。
私の理解力ではちょっと楽しめなかったようだ。
ブラックダリアと呼ばれる女性の死体を巡る謎がメインの話で、そこに、刑事である主人公バッキーと相棒リー、そしてリーの彼女ケイとの三角関係とも言い切れない微妙な関係と、それぞれの過去がからまりあい、さらにはハリウッドの闇が背後に見え隠れ事件の真相が明らかになる……といったあらすじ。
実のところ、この映画、ミステリーでもサイコサスペンスでもない。
バッキーとリー、ケイの微妙な関係とか、リーとケイの過去とかが話の本筋と噛み合ってない様な印象があって、混乱する。私にはリーがブラックダリアの捜査に入れ込む理由がよく分からなかった。
真相もなんだか、拍子抜けするような感じ。伏線もうまく張れていたように思えない。
見終わっても、何だか何も感慨が残らなくて、コメントに困るようなありさまだった。
なんか、こう、ストーリーの解説がほしい。
分からなくて、もやもやする。
帰りに西澤保彦『黄金色の祈り』を買う。
読み終わったら書評を書くだろう。
うたわれるもの 散りゆく者への子守唄(初回限定版) アクアプラス 2006-10-26 売り上げランキング : 8 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
アマゾンより「うたわれるもの」が届く。
発売日の昨日に届かなくて、アマゾンで確かめたら発送日が11月1日になっていたので、あきらめていたのだが、今日届いた。
普通なら、一日遅れて怒りたいところなのだが、思いがけず届いたので、逆に嬉しかった。
アマゾンめ、ツンデレ作戦か?
初回限定版だったので、思ったよりも箱が大きくびびる。
思い入れのあるゲームなので嬉しい。
サークルの後輩に借りて積んでいた本。
やはり、列車は読書がすすむ。
名探偵はもういない 霧舎 巧 講談社 2006-04-07 売り上げランキング : 159227 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
霧舎巧の本を読むのは、『ドッペルゲンガー宮』以来になる。
小学四年生の義弟敬二を連れ、ドライブ旅行に出かけた犯罪学者木岬(きみさき)研吾は、雪崩により、山中のペンションに足止めされる。
そこには、秘密を抱えた宿泊客たちが集まっていた。
そして、動き出す木岬を待っていたように起こる連続殺人事件。「名探偵」は真相へたどり着くことが出来るのか。
霧舎の本を読むのは2冊目。『ドッペル~』でも感じたのだが、霧舎はどうにも人物を描くのが下手だと思う。
犯罪学者の木岬は、その抱えている背景ゆえに、素直な人物ではないわけだが、それにしても、犯罪学者のディティールであるとか、文化人気取りの口調だとかが私には違和感があって、最初の数章で何度本を閉じたか分からない。
弟の敬二もあまりにステレオタイプの子どもで、読んでいてこちらも違和感があった。どういう風かと説明するなら、「小五郎や警察にヒントを与えようとする時のコナン演技」みたいな。
ああいう、わざと子どもぶるような態度が非常にいらいらした。
いまどきこんな子居ないって。
ストーリーのアクセントに、ロマンスを入れているのだが、これも外し気味。作者の盛り上げようとする意図は分かるが、登場人物の盛り上がりに感情移入できないのは少々寒い。
だが、これは本格ミステリ作品である。やはり、ミステリ部分に注目してみよう。
舞台設定はベーシック。雪の山荘、妖しげな宿泊客、クローズド・サークル。どれも定番である。
この作品はトリックではなく、ロジックタイプのミステリであるが、ちゃんとヒントと伏線がしっかりと張られていて、論理的に推理も組まれている。事件発生後、中盤以降の捜査と推理の過程も丁寧に追われているので、ミステリとしてはなかなか上質。
〈霧舎学園シリーズ〉など、キャラもの、イロモノミステリ作家と思われがちな霧舎だが、ミステリ作家としての地力は十分で、本作も本格の精神に忠実な作品に仕上がっている。
しかし、この『名探偵はもういない』、ただミステリじゃ終わらないのです。
この辺からネタばれにせず話をするのが難しいのだが、――が――しまうとか、探偵役が実は――だとか、そのうえ――が――だったりと、とにかく展開がすごい。
いろいろな意味ですごい。
どっちかっていうと、アレな意味ですごい。
この作品を楽しんでもらうため、伏字にせざるを得ないが、ミステリファンとして、褒めたらいいのか怒ったらいいのかちょっと私には判断しかねている。
ただ、読後感はそんなに悪くなかったということはお伝えしておく。
この、数々の隠し玉によって、読者を混乱させているので、ロジック部分は正統な本格ミステリでありながら、イロモノに仕上がっている。
むしろ、この作品の真価は、「アレ」をやってしまったことに尽きる。
ただ、この仕掛けの功罪についてはいろいろと言っておきたい事もある。
一つはミステリファンとして、アレについての見解なのだが、これはひとまず置いておく。
もう一つは、ストーリー的な問題。
この「仕掛け」は3段階になっていて、第1幕、第2幕、第3幕と対応しているのだが、これにより、物語の中心となる人物がずれてしまっている。
「仕掛け」の性質上しかたないわけだが、このスポットが当たる人物が変化することで、軸がぶれてしまい、どうにもストーリーに一貫性が感じられない。
本来縦軸になるはずの、過去の事件と登場人物たちの人間ドラマが「仕掛け」により分断されてしまっているので、どうもオチが弱くなってしまっている。
「仕掛け」の面白さは評価できるが、それにより、作品のおもしろさが損なわれてしまっているのは非常に残念。
今回は、某公共放送の番組観覧に行くことになったのだ。
私と姉が大ファンの某フラッシュアニメ製作者がゲストの収録だったので、非常に楽しい時間だった。
これから放送の番組だけに、めったなことは書けないのだが、機会があれば話すこともあるだろう。
翌日の今日は、従妹と映画を見に行くつもりだったのだが、急に従妹に予定が入ってしまい、予定を変更して上野のダリ展に行ってきた。
博物館は趣味でよく行く私だが、美術鑑賞は数えるほどしか行ったことがない。
しかし、ダリの絵は素人の私でも引き付けられる魅力があるので、行って見ることにした。
有名な絵も展示されていて、解説も詳しく聞けたので満足。
はてさて。
相変わらず在来線+学割の定番コンボで3時間かけて東京まで往復である。
ここ数年、この東京への往復6時間は貴重な読書時間となっている。
行きと帰り用に2冊持っていくのだが、毎回何を持っていこうかあれこれ悩んだりして、実は移動時間の読書タイムのほうが目的になってきている
で、今回読んだ本の一つがこれである
マリア様がみてる―大きな扉 小さな鍵 今野 緒雪 集英社 2006-10-03 売り上げランキング : 121 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
で、この数週間のログを見ていて気づいたのだけど、どうやらこのブログ、「八房龍之助」関連の検索で来る人が多いようだ。
宵闇眩灯草紙 (7) 八房 龍之助 メディアワークス 2006-09-27 売り上げランキング : 4215 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
この10月3日の記事が、「宵闇眩燈草紙」の検索で割と上位に表示されるようである。
また、なまじ、「創作小説」なんてブログの説明に入れているせいで、何か二時創作を期待してこられる人が多い模様。申し訳ない、二次創作は書かないのです。
来てもらって書評一つでは少々心苦しいなと思ったので、今回は特別企画として、宵闇眩燈草紙完結記念、7巻ネタ特集にしようと思う。
まとまりのないメモになってしまったが、期待されて来た人に少しでも喜んでもらえますように。
お互いの近況とか、シモネタとか、ゲームの話とか、シモネタとか、いっしょに飯食ったり、ゲーセン行ったり、シモネタとか、ボーリングとか、正直言って、シモネタが8割だったのだけど、久しぶりに気の置けない友人と楽しく過ごせた。
で、金もあまりなくなってきて、やることもなくなってきたので、家に帰ってゲームでもしようという話になった。
そこで、何をやるかと話した結果、このゲームをやることにした。
センチメンタルジャーニー バンプレスト 1998-09-23 売り上げランキング : 11347 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
※「センチメンタルジャーニー」といっても、同名の映画、邦楽曲とは一切関係ない。
このゲームは昨年、先ほどの友人とともにゲームショップに行って、1000円で買ったものだが、これはよい買い物だった。
アマゾンに画像が無かったことが悔やまれる。
公式サイトでも紹介して……とも思った。親切なことに、説明書の中にオフィシャルサイトのURLが書かれた紙が挟まれていた。
しかし、どうやら抹消されているようである。残念なことだ。
と、ともかく、簡単に説明してみよう。
「センチメンタルジャーニー」は、1998年に発売されたプレイステーションの恋愛シュミレーションゲーム、「センチメンタルグラフティ」の世界を舞台としたすごろくタイプのボードゲームである。
センチメンタルグラフティーについてはウィキペディアに詳しい解説があった。
(ここで、一つ訂正しておくと、私は、元のゲームをやったことがないし、アニメも見たことが無い。原作のファンの人、申し訳ない。)
イメージとしては、桃太郎電鉄(桃鉄)シリーズのようなものを思い描いてもらえばいい。すごろくを振って、日本列島を旅して回るゲームである。
桃鉄と大きく違うのは、このゲームの目的が、女の子の好意を一番多く集めることにあるという点だ。
……「は?」という反応も分かるのだが、もう少し聞いて欲しい。
最初に日本全国に、13人の女の子が配置される(配置は毎回違う)。
彼女たちは、もちろんセンチメンタルグラフティのヒロインたちである。
まず、プレイヤーはさいころを振りつつ、ヒロインのいるマスまで行く。
たどり着くとイベントが発生、旅に誘うか選択。旅に誘うには、ヒロインの興味の抱くような旅の「プランカード」を提示する必要がある。「ぶらり旅」「九州の旅」「四国の旅」といった、普通のものから、「馬を見に行く旅」、「未知との遭遇ツアー」「波乱万丈の旅」といった妙なものまである。
ヒロインがOKしたらプラン開始。プランによって目的地は違うが、3~5箇所周る事でプラン達成となる。
例:「ぶらり旅」――東京 大阪 津 札幌 那覇
目的地に着くたびに「好意」の数値が加算され、プレイヤーのプラン達成人数が規定の数に達するとゲーム終了となる。
条件はゲーム中に変えられる。軽くやる時にはヒロイン2人、じっくりやるならヒロイン4人でクリアぐらいに設定する。
ゲーム終了後の結果発表で、全ヒロインの好感度が発表され、その合計で順位が決定される。…と、これがこのゲームの流れである。
……この説明だけだと、微妙と思うかもしれないが、これがやってみると意外に熱い!
ヒロインは、もともと恋愛シュミレーションゲームだったこともあって13人個性豊かで、幅広いニーズに応えてくれる。変な子も少しいるが。
気に入った娘を誘って無碍に断られると、本当くやしいし、プラン達成すると、愛着がわいてくる。
だが、このゲームの味噌はは他のプレイヤーのヒロインを横取りするシステムにある。
ヒロインだけ、プレイヤーだけを別のマスに飛ばしたり、ミニゲームでヒロイン交換したりと、結構えげつない。
そして、他のプレイヤーに取られてもヒロインは別に悲しんだりしない。ここが辛いせつない。むしろ取られてまんざらでもないように見えるところがまた憎い。
そう、このゲームは寝取られ恋愛ボードゲームなのである。
口説き落として、あと目的地一つでようやくプラン達成…というところで、ミニゲーム発生→寝取られという事態が多発。これがとんでもなく悔しい。まさにせつなさ炸裂!「そうか、これがセンチメンタルジャーニーか…!」というセリフが飛び交うこともやむなし。
また、他のプレイヤーと一緒にいるヒロインが妙に可愛く見えることもあって、プレイヤーでリアルファイトに発展することが常態化する。
「ジーザス!俺の○○が!!」「ばかめ、こいつは俺がいただいた」「殺すぞてめえ」「力ずくで奪ってみろよ!」「なんだと!!」
かといって、桃鉄やドカポンほどギスギスしないのがこのゲームのいいところ。ゲームするうちに、「○○は俺の嫁」という感覚になってきて、結果最下位になったとしても、1人でもヒロインから好評価をもらえれば、後味はわるくない。
そんなわけで、ジャーニーを堪能した。
寝取られたorz。
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面白い話が出来るほど特異な人生も送っておりません。
二十台の男。弱小小説サイトの管理人です。
何かの縁です。どうかよろしく。
ア
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ワ