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その名も推理小説研究会。
その名のとおり推理小説好きが集まるサークルである。
ちなみに、殺人事件を解決したことはまだ無い。
我々は謎の招待状をもらえば、絶海の孤島だろうと曰くつきの山荘だろうといつでも出かけていくつもりなのだが。
実のところ、以前はミステリー研究会と名乗っていた。
しかし、これはすぐ使われなくなった。
ミステリー研究会と聞いて、一般人の6割はオカルトを、3割はUFOを思い浮かべるという事実が身にしみて分かったからである。
まあ、サークルのことについてはまたおいおい書くつもりである。いや、書かないかもしれない。書くんじゃないかな。ま、ちょっと期待しないどいてくれ。
で、今日も書評をやったり、コンパや冊子製作の打ち合わせをしたりしたのだが、ひと段落して雑談しているうちに料理の話になった。
大学生だから一人暮らしの人が多く、自然、自炊の話になったわけである。
サークルの中で私と同じ年の男がいるのだが(Mとしよう)、料理が致命的に出来ない
カレーを作るのににんじんとジャガイモを千切りにしてしまったり(火が通りやすいだろうと思ったらしい)、カレー用の豚肉を塊のまま入れてしまったり(カレー用とパックに書かれていたのでそのまま使うものだと思ったらしい)。Mは料理が出来ないというより、料理のセンスが無いのだろう。
当然、Mは女性陣から驚きとあきれと哀れみの混じったコメントをいただいたわけである。
そんな中で、キノコの話になった。
具体的に言うと、
Mの失敗談 ⇒ Mにも出来る料理 ⇒ 炊き込みご飯 ⇒干ししいたけのもどし汁を入れる ⇒そういえばキノコって……
という流れであった。
Mは、毒キノコがあるのだから、しいたけにも突然変異で毒を持ったしいたけが出来ることがあるのではないか、と言うのである。
おそらく、Mは自炊の話を逸らそうとしてこういう与太話を振ったのだろう。
推理研のメンバーはこうしたくだらない話が大好物であった。
Mの意見を総合するに、
「キノコにとって動物に食べられることなく、繁殖するには毒があったほうが都合がいい。よって毒キノコはキノコの中でも進化したキノコといえるのではないか。そしてしいたけも突然変異から進化し、毒を持つしいたけが発生するのではないか。それが我々の食材の中に入ったらどうするのか。」というものだった。
そして、このMの発言を機に、推理研による毒キノコ論争が一大ムーブメントとして勃興した。
毒キノコはキノコ族のエリートなのか?
しいたけが毒を持つことはありえるのか?
進化したしいたけは我々を滅ぼすのか?
そんな中私たちは、はたと気がついた。
繁殖するという目的なら、間違いなく毒キノコより食用キノコの方が多い。
なぜなら人の手で栽培されているからである。
そうしてこの毒キノコ論争はあっけなく終結した。
驚愕の事実。
我々はキノコにより、彼らを栽培させられていたのである。
ちなみに、中でも最強はエノキダケであることも確認された。
(一株の中にかさが非常に密集している)
しかし、安心していい。
しいたけが毒を持ち、我々を裏切らないこともまた、証明されたのである。
我々は彼らと共存していくのだろう……
そう、我ら推理研の面々は夕日に思いを馳せるのであった。
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面白い話が出来るほど特異な人生も送っておりません。
二十台の男。弱小小説サイトの管理人です。
何かの縁です。どうかよろしく。
ア
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