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本当この書き出しも多いな。
春から新入社員になって3日目。研修にいっぱいいっぱいの状態。
とても本なんか読む気分にならない……。
というわけで、わりと余裕があった頃に読んだ本の感想を短く書いていくことにする。
宵待草夜情―連城三紀彦傑作推理コレクション 連城 三紀彦 角川春樹事務所 1998-07 売り上げランキング : 574492 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
『戻り川心中』に心底感動したので続いて借りてみた一冊。
連城三紀彦の才能はこの本でも遺憾なくはっきされている。
短編集であり、それぞれの話のタイトルのいくつかはヒロインの名前になっている。
登場する女たちは匂い立つような美しさをもち、それは夜の闇に妖しくも儚く可憐な花のようにたたずんでいる。
魅力的な女性を書かせたら連城にかなう作家はいない。
どの話のヒロインも小説からあふれる色香に酔いそうなほど心惹きつけてやまない。
連城の流麗な文章によって描き出される愛と情の古きよき時代。そして完成されたストーリーとミステリ。
下手な作家ならとってつけたような謎を織り込んだり、逆にストーリーが謎のためにちぐはぐなものとなってしまうものだが、連城は両者を女の魅力を書ききるために高いレベルで融合させている。
いや、三位一体なのだ。あまりに完成された話の数々に読み終わるたびにため息をついてしまう。
中でもお気に入りは表題の「宵待草夜情」。ヒロインの儚げに咲く花のイメージと、ラストの宵待草にヒロインが託した思いがなんとも言えない美しい余韻を残す一編である。
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面白い話が出来るほど特異な人生も送っておりません。
二十台の男。弱小小説サイトの管理人です。
何かの縁です。どうかよろしく。
ア
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ワ